定年後の田舎暮らし

定年後も子会社に移ったり、再就職して同じ環境を維持したくなる人間が多くなって当然です。」もちろん、かつての神山さんもその一人だった。しかし、神山さんの現在の住まいは、こんな場所である。山の麓で、畑も田もあり、川も流れている。遠くには、雪を頂いた山も見える。信州出身の神山さんには、そんな光景こそが自分自身の原風景だった。そして気がついてみるといつしかそんな場所に自分が移り住んでいた。正面に飯豊連峰、右に朝日連峰、左に奥羽山脈。家の前には小川が流れ、畑が広がる。高畠町金原地区の山の麓のログハゥス風の住まいからの眺めは、記憶の彼方にある風景にほぼ近い。一流企業という居心地のいい社会から、自然に囲まれた環境への移転は何がきっかけだったのか。なぜ、居心地のいい社会から脱出できるサラリーマンと、いつまでもそこにすがりついていたいサラリーマンがいるのか。神山さんの田舎暮らしへの足跡は、サラリーマンの本質を考えるうえでも参考になりそうだ。

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